「あっ、うん」

私はワンテンポ遅れて返事をした。

 

 

 

ママは一度パンチを食らって頭がぼうっとしているのだろうか?

パンチ酔いって聞いた事がある。顔を打たれたら意識がぼうっとするらしい。

そのせいか、右へ左とフックを受けている。

それだけならまだカッコイイのかもしれないけど、唾をボダボダと垂らしたり撒き散らしたりして

その唾の匂いがライトで蒸発して何とも言えない生臭さがする。

 

でもこれは唾だけなのか? 汗も混じってる?

いや、違った。

 

家の話をするけど私は洗濯係だ。たまにママといっしょにAVを見るというとんでもない親子なワケだけど

「なぁ、濡れた? 濡れたっしょ!?」

とママはいつもしつこく聞いてくる。私は経験が無いのであまり実感が無い。

そんなこんなでママが「最後までみときぃ」と風呂に行く。

当然私は後に入り、出たらすぐ洗濯をする。

ママはいつも子供みたいにGパンとパンツを重ねて脱ぐので洗濯で変にからまないように二つにわけるんだけど、

AVを見た後、必ず変なねばっとした液体がママのパンツに付いていた。

 

その匂いがする。なぜだろう?

確かめなくちゃ。ぼーっと高揚する頭で私はそう思った。

 

「勝負に出てもいいかもしれないね、絶対押してる!」

明るく妙な嘘自慢をしながらママは用意した椅子に座った。

 

私は……何で興奮しているんだろう。

 

「ママ、一つきいていいかな」

「ん? 何?」

「その……全裸にボクシンググローブだけでさ、はだしでペタペタリングの上を移動してると

ペンギンみたいだね」

 

違う。私の言いたいことは。

 

「いや、ペンギンは置いといて、いっしょにえっちなレンタルDVDを見た後のママのパンツからする

匂い、なんか生臭い……が今するんだけど」

 

ママは少し驚いた顔をした後、顔をじょじょに赤くしていった。

「いや、だってさ……なんか裸で殴り合いってなんか興奮しちゃってさ……」

言い訳をしている。私はタオルを手にとってママの椅子の目の前にひざを落とした。

目の前にママのあそこがある。

 

「試合中に垂らしたら恥ずかしいでしょ? 拭くよ」

「あ、ああ。お願い」

ママは面食らった顔をしていたが、垂れたら困ると思ったらしく少し足を開いてくれた。

まず太ももが綺麗だなと思った。やっぱり三十代前半は老けてるワケじゃないんだ。

そして例の生臭い匂いがする。

でも、あれ? 私のと微妙に形が違う? 割れ目を左右に開くとねちょっとした粘液が

開いた左右の肉壁へ糸を作った。そして生臭さは一層強くなる。

 

「タ、タオルじゃ痛いだろうから舐めてすくいとってあげるよ」

何を言っているんだ私は……、頭がどうにかなってる。

でも舌を出して舐めとってしまった。

 

「ぐっ……」

ママは変な声を出した。ここが気持ちいいって本当なのかな? 何だか辛そうな顔をしてるけど。

ただ、私の口の中は生臭さで一杯になった。

「マウスピースも洗ってよ」

ママに言われて少しだけ私は我に帰ったが、ここの瘴気? のようなものに当てられて私はおかしいんだろう。

「マウスピースは洗わない方がいい、口の中でヌルヌルしてフィットしてるのがいいんだよ」

 

「な、なるほど」

ママは変に納得している。

 

「で、どうだった?」

ママは恥ずかしそうに言う。

「何が?」

 

「ほら、いきなり舐めたでしょ」

 

「あ、うん、臭かった」

私は正直に言った。臭いと言われたらショックなのだろうが、ママはさらに顔を赤くした」

 

そういえば前いっしょに見たAVであったっけ、「臭いよ、臭いよ」って言いながらそこを

嘗め回す男優。臭いなら舐めるなって思ってたけどクセになる匂いって臭くてもあるんだなと

私は始めて体感出来た。

どうせこいったえっちなしぐさは上のビジョンに写されているんだろう、でもいいんだ。

変態だけど、目覚めちゃった。

ただ、次のラウンドからは激しい試合になって行くとはこの時想像もつかなかった。